2025.09

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2025.09

11 朝、転職エージェントから電話が来た。自分で予約したのにすっかり忘れていた。 電話を切ってから正午まで、ソファーでトランスを聴いていた。数日前にイヤホンを洗濯してしまったので、気は乗らないがヘッドホンを使う。 ふと思い立って日記を書きはじめた。最近まったく何も書いていないことへの軽い罪悪感か焦りのようなものがあった。 昼食を買いに外へ出るとひどい天気だった。セブンイレブンで油そばとコーヒーを買った。あまり惹かれるものがなくて渋々という感じだった。ホットを選んだのは失敗だった。店を出ると、さっきより雨が強くなっていた。 ワイドショーのリポーターが荒ぶる目黒川を現地取材していて、大変な仕事だ、などと思いながら油そばをすすり、お腹を壊した。

12 暗くなるまでFF9をやって過ごした。お腹がすいたのでイトーヨーカドーに行き、安売りの弁当とパンを買って帰った。 干していたスラックスのポケットからトランスミッターが出てきた。

13 ポケットにスマホと文庫本、ミンティア、昨日買ったパンを突っ込んで仕事へ。休憩時間で読もうと毎日おなじ本を持っていくのだけど、日中はきまって眠気が重く、ほとんど進んでいない。 昼休憩、重い足どりでエクセルシオールに入る。午前はつまずいたりふらついたりお腹が痛かったりと散々だった。眠い。場所代がわりに頼んだアイスコーヒーに手をのばす気力もなく、グラスの表面に水滴が集まっていくのをぎりぎりまで見ていた。 夕方の小休憩は駅ビルへ行き、ドラッグストアでカロリーメイトを買った。このぐらいの時間になってくると、意識が朦朧としてきてろれつがまわらない。 職場を出ると小雨が降っていた。地下鉄にのってまっすぐ帰った。

14 彼女がお母さんと熱海に行くというので見送って、そのあとすこしゲームをやった。ぎりぎりで支度をしてパンを食べ、家を出た。 始業までの時間、いつも職場近くのベンチでぼーっとしているのだけど、なんとなくきょうはもうこのまま帰ってしまおうかと思って、でもやっぱりそのような度胸はなくて、ふつうに出勤した。 退勤後、八重洲へ移動し、熱海から帰ってきたふたりといっしょにご飯を食べた。

15 12時ぐらいまでゲームをしたあと、洗濯物を干して、彼女は自転車に、自分はスクーターに乗り豊洲へ向かった。応援しているプロバスケットボールチームがイベントを行うというので、それを見るためだった。 イベントのあとフードコートでラーメンを食べて、市場前までスクーターを走らせ、Uターンして豊洲のカフェに入った。頼んだりんごジュースを一気飲みし、そのまますこし眠ってしまった。 ダイエーで弁当を買ってスクーターで帰った。

16 悪夢で三度も目がさめてしまった。 仕事帰り、イトーヨーカドーに寄って食材を買い、鶏むね肉となすのトマト煮を作って食べた。料理をしたのは久しぶりだった。ひどく退屈な味だった。退屈、というのも変な表現だけど、ほかにいいようがない。食べられるし、まずくもない。でも何かが決定的に欠けていた。何が欠けていたかは明らかだった。手間だ。

17 昼すぎまでゲームをやって、洗濯物を干して家を出て、コメダに入った。 先日告知された美術手帖の芸術評論募集にむけて、最近考えていることを整理したり、アイデアを出してみたりしたが、たいしたことは浮かばなかった。たぶん直前にネイキッド・シティなんて聴いていたからだ。 イトーヨーカドーで買い物をして帰った。

18 きょうは休もうかとぎりぎりまで逡巡して、けっきょく若干の無理をして職場に向かった。それは倫理的な判断などではけっしてなく、悪いように思われたくないという、ほんとうにただそれだけのことだった。 まわりの視線を内面化して自己を律する。それは自律ではなく、他律の完成形だろう。パノプティコンの看守なんてはじめからどこにもいない。誰も責任を問えない。文句も言えない。ただみんなで動き続けて、そして疲れていく。